【2023年度】ヤンキー漫画売上発行部数ランキングベスト10!!

【2023年度】ヤンキー漫画売上発行部数ランキングベスト10!!

世の中はどんどんコンプライアンスが厳しくなっているのに、ヤンキーをテーマにしたコミック「東京卍リベンジャーズ」は大人気!コミックだけではなく、

北村匠海さん、吉沢亮さん、山田裕貴さんをキャスティングした映画も大ヒット。

アニメ化までされ作中の90年代ヤンキーを知らない世代にも大ウケしています。

そこで今回はヤンキー漫画の最高峰(テッペン)を決めるべく、過去に販売されたヤンキー漫画の売上発行部数でランキングを作成しました。

売上部数というしっかりとした数値で1位を獲得する漫画はどの漫画なのか?

早速10位から見ていきましょう。

第10位!和彫りのジミーの成長物語!「ギャングキング」1200万部

主人公のジミーはバラ学(薔薇十字学園高等学校)に通う実家が銭湯の高校生。

幼い頃、死にかけたところを不動明王の刺青が入った男に助けられたことから、彫り師を目指し自分で自分の身体に刺青を彫っています。

刺青を彫っていることもあり「和彫りのジミー」と呼ばれて周囲からは恐れられるジミーだが、性格は真面目で一本気の仲間想いな高校生。喧嘩にも強いこともあり周りにはヤンキーが溢れています。

ヤンキー漫画ながら主人公のジミーは曲がったことが嫌いなので、基本的には悪いことはしませんが、そこはヤンキー漫画なので自分の通う学校でも他校とも喧嘩に巻き込まれていきます。漫画のタイトル通りに高校生の不良以外にも街のギャングや半グレといった新世代の不良を多く描いているのも特徴です。

ヤンキー漫画としても喧嘩のシーンに迫力がありつつ、登場するヤンキー達のキャラクターやファッションも多種多様で面白かったのですが、作者の柳内大樹先生と担当編集との意見の相違があり、連載休止が続いたり掲載氏がコロコロ変わってしまい最終回が遅れたのは残念でした。

第9位!神奈川ヤンキー漫画の金字塔「疾風伝説 特攻の拓」2900万部

「疾風」と書いて「かぜ」と読み、「特攻」と書いて「ぶっこみ」と読む。

つまり「疾風伝説 特攻の拓」で「かぜでんせつ ぶっこみのたく」と読みます。

読者からは通称「ぶったく」と呼ばれ親しまれている今でも人気のヤンキー漫画。

元々、不良でもないいじめられっ子の拓ちゃんが不良校への転校を機に、不良になっていく成長ストーリー。連載されていた1991年から1997年頃のヤンキー漫画には、元から不良ではなく転校や進学を機に不良になる「高校デビュー」なキャラクターが多くいました。

「疾風伝説 特攻の拓」の特徴は、何といっても当時のヤンキーや暴走族のディティールが細かいこと。

ヤンキーの生態や乗っているバイクの種類やパーツ、さらにはギターのエフェクターやアンプまで細かく描かれています。

原作の佐木飛朗斗先生の知識が遺憾なく発揮され、特に天羽時貞がフィーチャーされた「増天寺ライブ」でのギター演奏シーンは専門誌の「ギター・マガジン」でも取り上げられるほど。

登場キャラクターのセリフには「!?」が付き、「“”」で括られた独自の読み仮名は今でも語り草で、有名なのはやっぱり「不運(ハードラック)と踊(ダンス)っちまった」でしょうか。いまでも正式な読み方は分かりません。

中学時代の天羽時貞を主人公としたスピンオフ「疾風伝説 特攻の拓 外伝 〜Early Day’s〜」や10年後を描いた続編「疾風伝説 特攻の拓 〜After Decade〜」も発行され、シリーズ累計は3000万部を突破しています。

しかし、作画が変わってしまった「疾風伝説 特攻の拓 〜After Decade〜」には乗り切れない人も多数いるようです。

第8位!喧嘩が弱くてもハッタリでのし上がれる!「カメレオン」3000万部

連載時期は1990年から2000年と平成初期を彩ったヤンキー漫画の代表作。

主人公の矢沢栄作は元々は中学でいじめられっ子だったものの、高校進学を機にヤンキーに転身。

喧嘩は弱いが得意のハッタリだけで千葉のヤンキー、いや全国のヤンキーの頂点(テッペン)にまで上り詰めます。

次から次へと登場するヤンキーを、ハッタリとヤンキー版ピタゴラスイッチと呼びたくなるような読者も予想できないミラクルの連続で退け、いつのまにかカリスマとして成り上がってしまう展開には誰しもが唸ったものです。

漢字は変えているものの、千葉のローカルな地名が出てくるのも変にマニアックで面白かったものです。松戸苦愛と書いて「まつどくらぶ」と読ませるヤンキー独特の当て字も楽しかった記憶があります。松戸苦愛で、千葉県松戸市を知った人も多いのではないでしょうか。

2014年からは「カメレオン」の7年後の設定で、続編となる「くろアゲハ」が月刊少年マガジンで連載中なので、当時「カメレオン」が好きだった人は読んでみることをおすすめします。

第7位!クローズ世代の後輩達が大活躍!「ワースト」3500万部

「ワースト」は2001年から2013年まで月刊少年チャンピオンで連載されていたヤンキー漫画。同じく月刊少年チャンピオンで1990年から1998年まで連載されていた「クローズ」の続編です。

「クローズ」から1年後の設定で、「クローズ」では1年だったゼットンや秀吉、キングジョーらも3年生。さらに「クローズ外伝」で登場していた花木九里虎や河内 鉄生など魅力的なキャラクターが多数で楽しめましたね。

主人公は、前作「クローズ」の坊屋花道とはタイプの違う月島花で、「カラスの学校」と呼ばれる最恐の鈴蘭高校の番長を目指すストーリーを軸に、ヤンキーたちの抗争や日常生活を描いた傑作です。

第6位!令和に甦る金髪の卑怯者三橋!「今日から俺は!!」4000万部 

週刊少年サンデーで1990年から1997年まで連載されていた金髪の悪魔こと「三橋 貴志」とトゲトゲ頭で正義感の強い「伊藤 真司」の2人が転校を機にヤンキーデビュー。

高校デビューの二人が暴れまくるストーリーですが、他のヤンキー漫画よりもギャグシーンが多いのが特徴です。

「カメレオン」と同じく千葉の架空の都市を舞台としており、実際の地名と漢字が違う千葉の地名が出てきます。

少年マガジンのリアリティのあるヤンキーとは違い、少年サンデーらしいポップでラブコメ的展開もたまにあるヤンキー漫画でした。

90年代のヤンキー漫画ブームの中でも人気のあった作品でしたが、2018年から2020年にかけてテレビドラマ・実写映画化されたことでリバイバルヒット。

賀来賢人さん、橋本環奈さんといった若手俳優をキャスティングしたことで令和の若者たちにも広く受け入れられたヤンキー漫画です。

第5位!元祖ヤンキー漫画といえばこれ「BE-BOP-HIGHSCHOOL ビー・バップ・ハイスクール」4010万部

これぞヤンキー漫画の代名詞といわれているのが「ビー・バップ・ハイスクール」でしょう。

1983年から2003年までヤングマガジンで連載され、昭和のヤンキーの喧嘩や日常生活がリアルに描写されていたことがヒットの要因でしょう。

ストーリーは愛徳高校に通うダブりのヤンキー、ヒロシとトオルの他校のヤンキーとの喧嘩や恋愛を描いた作品です。

昭和のヤンキーの描写が細かくて、ファッションや髪型だけでなく、「鼻えんぴつ」や「ボンタン狩り」といった実際にあったであろうヤンキー独特の文化もしっかりと描いています。

特に単行本の8巻が初版発行部数227万部を超えており、2014年の「進撃の巨人」13巻が初版275万部を記録するまでは、講談社の漫画単巻売上の記録を保持していました。

1985年には実写映画化。仲村トオルさん・清水宏次朗さんが主演、中山美穂さんがヒロイン役を務め、計6作も作られました。

第4位!坊屋春道は最高の男よ!「クローズ」4600万部 

1990年から1998年まで月刊少年チャンピオンで連載されていたヤンキー漫画。

主人公の坊屋春道が「カラスの学校」と呼ばれる不良男子校の鈴蘭高校に転校してきたところから作品はスタート。

校内の不良や他校のヤンキー、地元の暴走族「武装戦線」、さらには県外のヤンキーとも抗争を繰り広げるヤンキー漫画の傑作です。

それまでのヤンキー漫画は「ビー・バップ・ハイスクール」的な世界観で、リーゼントにボンタンが定番ファッションでしたが、「クローズ」では様々なタイプのヤンキーがいて、ファッションも多様化して描かれていたのが逆にリアルでした。

2007年、2009年、2014年には実写映画「クローズZERO」シリーズが公開され、小栗旬さん、山田孝之さんが出演した「クローズZERO#クローズZERO」、「クローズZERO#クローズZEROⅡ」はヤンキー漫画に詳しくない層も巻き込んで大ヒットしました。

また、「クローズ」は続編に「ワースト」、さらに沢山のスピンオフ作品が刊行されていることもありシリーズ累計の売上発行部数は9,000万部を超え、圧倒的な売上を誇っています。

第3位!広島弁がイカつい!「BAD BOYS」5500万部 

「BAD BOYS」はお坊ちゃん育ちの主人公・桐木司がひょんなことをきっかけにヤンキーとなり、暴走族「極楽蝶」の八代目頭となって喧嘩に友情にと明け暮れて成長するストーリー。

舞台は1980年代の広島で、当時の暴走族事情が詳しく描かれています。掲載誌はヤングキングと、他のヤンキー漫画が掲載されていた少年ジャンプや少年マガジンよりもマイナーであるにも関わらず、累計売上部数が5500万部を越えているのは実際のヤンキーに支持されている証拠。

ヤンキーというだけで大分厳ついのに、登場人物のほとんどが広島弁で喋っているのもキャラクターに凄味を感じさせます。

全22巻と他の漫画と比べても巻数は多くはありませんが、スピンオフに「BADBOYS グレアー」や、「BADBOYS 」の息子世代が活躍する続編「KIPPO」がありいまでも人気が高いシリーズです。

第2位!ヤンキー漫画のレジェンド的作品!ろくでなしBLUES 6000万部

1988年から1997年まで週刊少年ジャンプで連載されていた伝説的なヤンキー漫画。

大阪出身でプロボクサーを目指す前田太尊を主人公に、東京の吉祥寺を舞台に他校との抗争や恋愛を描いた学園漫画です。

主人公の太尊やその仲間たちの日常を軸に描かれていますが、ヤンキー話一辺倒にならなかったのは太尊がボクサーを志していたから。

画力も写実的で、作者の好きだったブルーハーツのメンバーをモデルとしたキャラクターが登場したり、1990年頃の吉祥寺駅前周辺がリアルに描かれていたのも大きな特徴でした。

徐々に太尊が東京のヤンキーの中で有名になって四天王の1人となり、さらに四天王たちを1人ずつ倒していくストーリーは胸が熱くなりました。

関東以外の人からすると「ろくでなしBLUES 」で、吉祥寺ロンロンや井之頭恩寵公園を知った人も多いのではないでしょうか。

第1位!メディアミックスで令和のファンにも大人気!「東京卍リベンジャーズ」6500万部

現在、ヤンキーを知らない層にも人気なのが「東京卍リベンジャーズ」です。

フリーターの主人公・花垣武道がタイムリープ能力に目覚め、14歳の頃にタイムスリップ。

かつての恋人が殺される未来を変えるために過去の世界で孤軍奮闘、マイキーやドラケンと知り合い、東京卍會で成りあがっていく姿を描いたヤンキー漫画にSF要素を加えた作品です。

武道が過去にタイムスリップし、恋人の橘日向を救って現在に戻ると未来も変わっており、幾度となく過去と未来を行き来します。

ヤンキー漫画に、他の人気ジャンルと要素を加えたことと魅力的なキャラクターが多いことから漫画は大ヒット。アニメ化、実写映画化、舞台化とメディアミックスも成功して販売売上部数は6500万部を突破(2022年12月現在)

実写映画はシリーズ2作目が2023年に公開予定と今ノリに乗っているヤンキー漫画ではないでしょうか。

マイキーやドラケンが「疾風伝説 特攻の拓」のマー坊とアキオを彷彿させたり、タイムスリップの要素が「代紋TAKE2」らしかったりと、90年代に流行ったヤンキー漫画の要素も多分に取り入れているのも人気の一つではないでしょうか。

まとめ

今回は、販売売上部数をもとにヤンキー漫画のランキングを発表しました。

昭和から令和まで様々なヤンキー漫画がありましたが、やはり黄金時代は1990年代、平成初期でしょうか。

現在はコンプライアンスが厳しく暴力的なシーンがあるヤンキー漫画がヒットするのは難しそうですが、「東京卍リベンジャーズ」の例もあるので令和のヤンキー漫画にも期待したいものです。

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