ビジュアルの格好良い男性を「イケメン」と呼ぶようになったのも1990年代から。
そして1990年代といえばトレンディドラマの全盛期でもあり、「イケメン」な俳優が次から次へと登場した時代です。
今回はそんな1990年代に活躍した「イケメン」俳優を振り返ってみました。
福山雅治
1990年代を代表する俳優でありながら、偉大なミュージシャンでもある福山雅治さん。
彫りが深く端正な顔立ちに181ｃｍと恵まれた体格がイケメン具合に拍車を掛けます。
1993年に出演したフジテレビ系列ドラマ「ひとつ屋根の下」で脚光を浴びると、あれよあれよという間にトップ芸能人の仲間入りをしてしまいます。
1990年代はドラマや映画、そして音楽にも大活躍で「IT’S ONLY LOVE/SORRY BABY」、「HELLO」がミリオンヒットを記録しています。
年を取るごとに男性としての魅力も増していき、老若男女から好かれる人気者です。
大沢たかお
（出典：wikipedia)
キャリアのスタートがファッションモデルなだけあり、そのビジュアルはまさしく「イケメン」以外の何物ではありません。
深みのある目元に、癒しを感じさせる柔和な声が印象的な大沢たかおさん、俳優デビューは1994年の「君といた夏」からで、その後も「若者のすべて」、「星の金貨」、「オンリー・ユー 愛されて」といった人気ドラマに出演を重ね俳優としてのキャリアを積み上げていきます。
2000年以降は活動の場を映画にシフトしていき、今や日本を代表する俳優の一人です。
竹野内豊
こけた頬が精悍さをこれでもかとアピールしている竹野内豊さん、顎と口周りの整えられた髭が精悍さをより際立たせています。
大沢たかおさん同様に俳優デビューは1994年で、1995年の日本テレビ系列のドラマ「星の金貨」では共演もしています。
1996年にはフジテレビ系列の大ヒットドラマ「ロングバケーション」にも出演することで知名度を一気にアップさせ、反町隆史さんとのW主演が大きな話題を呼んだ「ビーチボーイズ」でその人気を不動のものにしました。
1990年当時は「イケメン」として圧倒的な女性人気のあった竹野内さんですが、近年は幅広い役を演じてきたことで男性からも支持されている実力派俳優です。
反町隆史
竹野内豊さんと1997年の『ビーチボーイズ』でW主演を務めたもう一人が反町隆史さんです。
反町さんはジャニーズ事務所で芸能のキャリアをスタート、16歳の頃にはファッションモデルとしてパリコレにも出演経験を持つ筋金入りのイケメンです。1994年にテレビドラマに出演したことで俳優デビューすることとなります。
恋愛をテーマにしたドラマが多かったトレンディドラマの枠で1997年の「ビーチボーイズ」では男同士の友情を、1999年の「GTO」では型破りなヤンキー教師を演じたことで人気俳優の仲間入り。
「GTO」では主題歌も反町さんが歌い、ドラマともども大ヒットしました。
木村拓哉
(出典：wikipedia）
1990年代の木村拓哉さんといえば絵に描いたようなイケメンで、トレンディドラマを代表する俳優でもありますね。
その証拠に木村さんはトレンディドラマの象徴でもある月9の主演回数の最多記録を保持しています。
主演を務めた1996年の「ロングバケーション」や1997年の「ラブジェネレーション」はどちらも高視聴率を記録、
1993年の「あすなろ白書」では主演ではないものの、ヒロインを一途に思い続ける役に視聴者はキュンとしたものです。
三上博史
三上博史さんはどちらかというと1980年代後半、バブル期のトレンディドラマで活躍したイメージの強い俳優さんです。
1984年のTBS系ドラマ「無邪気な関係」、1987年の映画「私をスキーに連れてって」で人気が出始め、1988年のフジテレビ系列ドラマ「君の瞳をタイホする!」で人気を決定的なものにしました。
その後は、数多くのトレンディドラマに主演し「トレンディドラマのエース」とまで呼ばれるほどに様々なテレビ局のドラマで見かけました。
1990年代に入ってからも、1990年「世界で一番君が好き！」、1992年「あなただけ見えない」、1994年「この世の果て」、1999年「リップスティック」と月９ドラマ枠でコンスタントに主演を務め、存在感を発揮していました。
特に1992年に放映されていた「あなただけ見えない」では、女性の人格を含めた3人の人格を持つ多重人格者の役を演じるという離れ業もやってのけるなど、三上さんの演技力は折り紙つきです。
この作品から実力派俳優としての地位を確固たるものにしていきました。
織田裕二
トレンディドラマ、及び月9を広く世に知らしめたのが1991年放送の「東京ラブストーリー」です。「東京ラブストーリー」はその切ない恋物語でドラマが大ヒット、社会現象化するほどのムーブメントになりました。
織田さんは主人公・永尾完治役を演じたことで大ブレイクを果たします。
1990年代の織田さんは「東京ラブストーリー」のようなトレンディドラマ以外にも「振り返れば奴がいる」、「踊る大捜査線」と恋愛以外の様々なジャンルのドラマで幅広い役を演じ、俳優としてのキャリアを築きました。
ドラマ以外でも、TBSのスポーツ中継番組「世界陸上」のメインキャスターを1997年のアテネ大会から務め、ハイテンションなリポートぶりが話題となりました。
真田広之
真田広之さんは1970年代から子役として芸能界で活動を始め、1980年代は映画を中心にアクション俳優として活躍しました。岩場やヘリコプターから海へ飛び下りるシーンも、格闘シーンも習った空手をもとに代役無しで務めていたこともありアクションスターとしての信頼や支持を映画ファンからは受けていました。
そんな真田さんの知名度をより一般に広めたのは1993年放送のTBS系列のドラマ「高校教師」です。
人気脚本家野島伸司さんを起用したこのドラマは、教師と生徒の恋愛といったタブーなテーマを主軸に当時の社会問題を取り扱ったことで大ヒット、高視聴率を記録しました。
真田さんは主演で教師役を務め、今までとは違った役柄で演技の幅を広めていくのでした。
仲村トオル
仲村トオルさんは、ヤンキー漫画の金字塔「ビーバップハイスクール」の実写映画オーディションに合格して芸能界入り。その後も日本テレビ系列の刑事ドラマ「あぶない刑事」に新人刑事役で出演、「あぶない刑事」が1980年代に人気となったことで仲村さんも人気と知名度を高めていきます。
その後も刑事や警官役のドラマ出演が増えますが、1990年代は演じる役の幅も広がり徐々に渋めな俳優としてキャリアを積み重ねていきます。
豊川悦司
大学の頃から演劇部に所属し、1980年代は舞台俳優として過ごした豊川悦治さんは1989年に当時所属していた劇団を退団し、1990年からはドラマや映画を中心に活躍してきました。
1992年フジテレビ系列のドラマ「NIGHT HEAD」に出演、武田真治さんと主演したことでカルト的な人気が出始め、1995年のTBS系列ドラマ「愛していると言ってくれ」出演時は、同作品のヒットもあり豊川さんの人気が急上昇。
現在では大人の色気を漂わせるダンディな豊川さんですが、1990年代はクールな佇まいと端正な顔立ちで女性受けバツグンなビジュアルでした。
江口洋介
（出典：wikipedia）
1990年代に活躍したイケメン俳優として江口洋介さんも外せません。
1993年と1997年に放送された「ひとつ屋根の下」「ひとつ屋根の下2」では、生き別れとなった6人兄弟の長男・柏木 達也を演じ「あんちゃん」の呼び名でドラマも大ヒット。月９のトレンディドラマの枠でホームドラマを流行らせることに成功。
それ以前にも「東京ラブストーリー」では脇役として出演し人気俳優に。
確かな演技力を武器にその後も社会はドラマや時代劇でも活躍。1999年に歌手の森高千里さんと結婚したことも大きな話題を呼びました。
まとめ
今回は、1990年代に活躍していたイケメン俳優を紹介しました。
この他にも、ヒットドラマ「神様、もう少しだけ」（1998年）に出演していた金城武さん、フジ系列の人気ドラマ「白線流し」（1996年）で人気だった柏原崇さんなど、1990年代には個性的でイケメンな俳優が数多く活躍していました。
トレンディドラマの黄金期なだけあって、今見返してみても1990年代のドラマは見ごたえがありますね。
