過去にCDやレコードといった録音されたメディアを購入して音楽を楽しんだ時代も遥か昔の出来事。
ストリーミングによる音楽サービスは、ユーザーに利便性と新しい音楽を発見する楽しみを提供してくれています。
何十万ものアーティストを簡単かつ手軽に聴くことができるようになったことは音楽が好きな人からすると非常にありがたいですよね。
一部のユーザーは、過去にストリーミングされた曲の音質にうんざりしていたかもしれませんが、現在はサブスクリプションとして追加料金なし、ロスレスで音質の向上した音楽を楽しめるサービスが増えてい ます。
それに加えて、カラオケ、ポッドキャスト、オーディオブックなど、多くの追加機能もあり注目を集めています。機能が充実したのはありがたいですが、多くの音楽ストリーミングサービスがあるため、どのように選択すればよいか迷ってしまうところです。
この記事では、Spotify、Apple Music、YouTube Music 、Amazon Music Unlimitedといった代表的な音楽のサブスクリプションサービスを紹介します。ぜひ選ぶ時の参考にしてください。
音楽のサブスクサービスを選ぶポイント
音楽のストリーミングサービスを選ぶ場合、考慮する必要がある点は二つあります。
それは、月額料金と音質です。
ほとんどのサービスには6,000万曲を超える楽曲があり、一般的に音楽を楽しむレベルなら曲数はそこまで問題にはなりません。
また、複数のデバイスからストリーミングを楽しめるのでスマホでもタブレットでもPCでもそこまで差はないと思われます。
価格は下が500円前後から上が1000円以上が大体の料金プランになっています。
代表的な国内の音楽サブスクサービス
Spotify、Apple Music、Amazon Music 、YouTube Musicにおいて、価格、音質の最適な組み合わせを提供するサービスはどれでしょうか?
各サービスの詳細と機能の比較を紹介します。
Spotifyは音楽ストリーミングサービスのパイオニアであり、最も有名な音楽サブスクサービスの一つです。
プレイリストを含む多数の厳選された音楽を発見しやすく、ステーションなどの新しいサービスを常に実装しています。
また、 ポッドキャストも人気で、音楽以外のコンテンツも充実してきています。
実際、音楽サブスクサービスに関しては、SpotifyPremium と Apple Music の接戦ともいえます。
Spotifyは、楽しくて使いやすいインターフェース、膨大な曲数とプレイリスト、複数のデバイスとの互換性など音楽サブスクサービスとして世界中の人に愛用されています。
Spotify では、一か月の無料トライアルも提供しているので、音楽サブスクサービスを検討している段階であれば試してみる価値はあるでしょう。
Apple Music、Amazon Music Unlimitedなどは現在、ロスレスやドルビーアトモスを追加料金なしで提供しています。
Spotifyではロスレスなどはまだ実施しておらず、計画している 「Spotify HiFi」 (ロスレス) はいつになるかは不明です。
Spotifyのメリット
〇無料版でも十分使える
〇Spotify Connect により、ワイヤレススピーカーやレシーバーへの接続が簡単
〇独自のプレイリストを簡単に作成し、オフラインで再生できる
〇ポッドキャストも充実
Spotifyのデメリット
〇無料版には広告が入る
〇無料版では曲を選択して聴けない。リクエストに基づくミックスが流れる
Spotifyはこんな人にオススメ!
〇しっかりとした総合的なサービスを求めている人
〇プレイリストを作成、閲覧、共有するのが好きな人
月額料金 | 配信楽曲数 | ロスレス | 音質 | 無料 |
・980円(standard 個人)・1280円(Premium DUO)・480円(学生)・1580円(ファミリー) | 7000万曲以上 | なし | 最大160bps(フリープラン) 最大320kbps(プレミアムプラン) | あり |
Apple Music は使いやすいインターフェイス、9,000万を超える楽曲、iOS だけでなく Android デバイスとも互換性があります。
サービス加入者数では約6000万人(2019年6月時点)とSpotify に次いで 2 番目ですが、追加料金なしで高解像度のロスレス、空間オーディオの利用ができるのは大きなポイントでしょう。
また、Appleユーザーであれば、Apple HomePod、 HomePodMiniといったスマートスピーカーと連携することが可能で、声でApple Music 内の楽曲を呼び出すことができます。
ミュージシャンやメーカー側が作成したプレイリストも豊富なのも特徴です。
AppleMusicのメリット
〇月額料金1080円で空間音楽とハイレゾ音楽(ロスレス)が楽しめる
〇iTunesライブラリと所有していない音楽を組み合わせて、ミュージックロッカーで保存できる
〇Apple HomePod またはその他の Apple デバイスで Siri を使用して音声コントロールができる
〇Apple Music Voiceプランなら月額料金480円から利用できる
〇Apple製品との連携がしやすい
AppleMusicのデメリット
〇Android や PC ユーザーにとっては目新しいサービスはない
AppleMusicはこんな人にオススメ!
〇Apple製品を普段から利用している人
〇コストパフォーマンスの高いサービスを求めている人
月額料金 | 配信楽曲数 | ロスレス | 音質 | 無料 |
・1080円(個人)・580円(学生)・1680円(ファミリー)・480円(Voice) | 9000万曲以上 | あり | 最大256kbps空間オーディオ | なし |
Amazon Prime Music自体は、Prime メンバーシップの一部として「無料」で利用できます。
ユーザーは更に月額料金980円からMusic Unlimited にアップグレードすることができます。
Music Unlimited では、配信楽曲数1億を超えており、競合している音楽サブスクサービスの中では一番のトラック数を誇ります。
数百万曲ののロスレストラック 1,000曲を超える空間オーディオにもアクセスできるので、音質の部分でも他の音楽サブスクサービスに引けをとりません。
Android、iOS デバイス、Amazon Echo Studioでも再生できるので、使いやすさの面でもユーザビリティーに優れたサービスといえます。
Amazon Music Unlimitedのメリット
〇Amazonプライム会員なら他の音楽サブスクサービスよりも安く利用できる
〇豊富な料金プランで自分に合わせて音楽を楽しめる
〇「再生中」画面に歌詞が自動的にポップアップ表示される
〇Dolby Atmos によるハイレゾおよび空間オーディオが追加料金なしで提供されている
〇Amazon Echo、Echo Dotで音声操作が可能
Amazon Music Unlimited AppleMusicのメリット
〇デジタルロッカーが含まれていない
AppleMusicはこんな人にオススメ!
〇Amazon プライム メンバー
〇音質にもこだわりたい人
〇音楽サブスクサービスは節約して利用したい人
月額料金 | 配信楽曲数 | ロスレス | 音質 | 無料 |
・980円(個人)・480円(学生)・480円(ワンデバイスプラン)・880円(Prime会員)・1480円(ファミリー)・1080円(Apple経由) | 1億曲以上 | あり | 最大320kbps 空間オーディオ | あり |
Youtube Musicは、Googleが提供する音楽ストリーミングサービスです。
Youtubeの動画に組み込まれている音楽や、音楽関連の動画を中心に、数多くの音楽を楽しめるサービスとなっています。
Youtube Musicは有料プランと無料プランの2つがあり、有料プランを選択することで広告を非表示にしたり、バックグラウンドでの再生が可能になります。
また、有料プランであればオフラインでも再生ができるようになり、YouTube のミュージック クリップからプレイリストを作成する追加機能もあります。
iPhoneユーザーとAndroidユーザーでは月額料金が異なってくるので、契約の際には注意が必要です。
YouTube Musicのメリット
〇無料でも使える
〇Youtubeにアップされている動画の音楽も再生できる
〇検索やサジェスト機能が高度である
YouTube Musicのデメリット
〇iPhoneユーザーとAndroidユーザーで月額料金が違う
YouTube Musicはこんな人にオススメ!
〇日常的にYoutubeの利用頻度が高い人
月額料金 | 配信楽曲数 | ロスレス | 音質 | 無料 |
・iPhone:1280円Android/Web:980円(個人)・Android/Web:480円(学生)・iPhone:1950円Android/Web:1480円(ファミリー) | 非公表 | なし | 最大256kbps | あり |
まとめ
以上、代表的な音楽サブスクリプションサービス4つを紹介しました。
どのサービスもそれぞれに特徴があり、料金プランも複数あります。無料で利用できるサービスもありますし、期間限定ながら無料トライアルも用意されています。
これからサブスクサービスに登録しようと考えている人であれば、まずは無料でサービスを利用してよく検討してから契約することをおすすめします。
サブスクリプションの音楽ストリーミングサービスであれば基本的に月額料金以上の出費はありませんし、何より大量の音楽に気軽にアクセスできるのがうれしいですね。しかも常にアップデートしているので、新しい曲も聞き逃すことがありません。
ぜひ自分に合ったサービスを見つけて充実した音楽ライフを送ってくださいね。