【90年代】JPOPのモーツァルトのこと「小室哲哉」プロデュースシングル曲10選!

【90年代】JPOPのモーツァルトのこと「小室哲哉」プロデュースシングル曲10選!

小室哲哉さんといえば80代からミュージシャンとして活動し、90年代にはプロデューサーとしても活躍した方です。

「TKサウンド」と称されるJPOPにダンスミュージックの要素を取り入れたサウンドは大ブームとなり、彼のプロデュースを受けたミュージシャンやタレントも多数。

小室さんの作曲した数は900曲以上もあり、その中で楽曲提供やプロデュースした曲は100曲を余裕で超えています。

今回は、そんな小室哲哉さんがプロデュースしたシングル楽曲を10曲ご紹介します。

1.CAN YOU CELEBRATE?(安室奈美恵)

現在でも結婚式の定番曲として有名な、安室奈美恵さんの「CAN YOU CELEBRATE?」は、1997年にリリースされた彼女の代表曲の一つです。

この曲は、初めての結婚や出産を祝う歌詞が特徴的で、多くの人々が共感。リスナーもまたまた、自分たちの恋愛や人生の悩みを歌詞に重ね合わせて聴いたことが大ヒットの要因でしょう。

安室奈美恵さんがこの曲を歌うときの清々しい表情や、優しいボーカルがさらにファンの心を掴んでいるとされています。

この曲がヒットした当時は、安室奈美恵は日本のポップカルチャーの中で大きな存在でした。

彼女の歌唱力や個性的な音楽性が、「CAN YOU CELEBRATE?」をさらに輝かせていました。

この年に安室さんはTRFのダンサー・SAMさんとの結婚を発表。日本中がお祝いムード一色の中、「小室流の、今世紀最後で最大のウェディングソングを作って欲しい」という依頼通りに、小室さんは最高にして最大のウェディングソングをプレゼントしたのです。

安室さんが発表したシングルの中では初のバラードでありながらもオリコンチャートでは初登場1位、さらにこの年のカラオケランキングでも1位を記録しました。

当時から多くの女性にカラオケで歌われ、今でも結婚式の定番ソングになっています。

2.DEPARTURES(globe)

「どこまでも限りなく 降り積もる雪とあなたへの想い 少しでも伝えたくて 届けたくてそばにいてほしくて」

というサビのフレーズがとても有名な人気のウィンターソング。

「departure」には「出発」という意味があり、恋人へ宛てた想いが歌われています。

元々は、JR東日本からの依頼で制作された楽曲で、JR東日本のシリーズCM「JR SKI SKI」のキャンペーンソングとして起用されました。

ボーカルのKEIKOさんの伸びのあるハイトーンボイスが特徴的な、globe楽曲の中でも珠玉のバラードです。

3.I’m Proud (華原朋美) 

そして続いては続いては安室さんと同様に人気だった歌手の華原朋美さんへのプロデュース曲。

前作の「I BELIEVE」に続き、こちらもミリオンヒットを達成し、華原朋美さんにとっても代表曲として知られています。

1996年にリリースされた「I’m proud」はミリオンヒットを記録し、安室奈美恵さんを抑えてオリコンの年間シングルチャートとカラオケランキングでも1位を獲得しました。

それまでの楽曲では洋楽的なエッセンスが突出していた楽曲に対して、小室さんが歌詞をしっかりとリスナーに届けたいと意識した曲です。

リスナーにより響いたことがカラオケでの人気にもつながったのかもしれません。

4.CANDY GIRL(hitomi)

サビに向けて盛り上がっていく高揚感、そして弾けるようなサビの盛り上がりが特徴的なのがhitomiさんが歌う「CANDY GIRL」。

繰り返されるイントロから始まるシンセサイザーと、それに負けない艶のあるhitomiさんのボーカルがリスナーの心を掴みます。

オリコンチャートでは実はトップ10入りを果たしてはいないものの、ロングランヒットとなりhitomiさんのシングルの中では最高売上枚数を記録しています。

当時、小室さんは完成していないデモテープをラジオで先行公開して、リスナーの反応を見て最終調整をしていたとか。

SNSがない時代に、直にリスナーの反応を聞くことは中々難しいようにも思えますが、そのリサーチがあってこその楽曲の完成度なのでしょう。

5.Only You(内田有紀)

「Only You」(オンリー・ユー)は、内田有紀さんにとっての3枚目のシングルで、1995年4月21日にリリースされています。

前作「明日は明日の風が吹く」からわずか2週間後という短いスパンでのリリース、そしてアーティスト名表記が「YUKI UCHIDA」に変更。

さらには「ロッテリア」のCMソングとして起用されるなど、話題が豊富な一曲でした。

また、スーパー戦隊シリーズの「超力戦隊オーレンジャー」の第15話「新ロボ赤い衝撃 」の前半部分でも流れていたことが特撮ファンを含め話題になりました。

6.寒い夜だから…(TRF)

1993年12月にリリースされたtrfの5枚目のシングル。

小室哲哉さんが音楽スタジオから自宅に自転車で帰る時に思いついた「寒い夜だから」というフレーズとメロディから作られたという裏話もあります。

本当に寒空の下で生まれた小室サウンドの名曲であり、ウィンターソングの定番でもあります。

もともとはテクノやレイブのユニットであったtrfに、小室さんの培ってきた楽曲政策のノウハウが注入された一曲です。

ダンスには、Be-Bopの要素が取り入れられ、「TKサウンド」が日本だけでなくアジアも席巻していくきっかけとなりました。

アップテンポなテクノの導入から、ややスローなハウスやディスコへ変遷していった当時の小室さんの楽曲を象徴するような曲ですね。

7.EZ DO DANCE(TRF)

続いてもtrfの楽曲です。

1993年6月にリリースされたtrf2枚目のシングルが「EZ DO DANCE」

「当時ブームだった“カラオケ”と“お酒を飲んだ後のほろ酔い”を意識して制作した」

と小室さんが語っている通り、翌年から本格化する小室プロデュースの先駆けといえる楽曲です。

オリコンCDシングルチャートでは最高15位だったものの、BEST100に約1年間もチャートインするというロングセラーとなり、売上は79万枚を売り上げた。

当時の小室さんの作曲した曲のBPMは140に達したこともあり、発表当時はtrfのSAMさんやダンサーから「こんなBPMの速い曲で踊るのは無理です」と言われたとか。

その後の小室プロデュース楽曲では、徐々にBPMは下降して1996年頃には110~130の間に落ち着いていきます。

8.恋しさと せつなさと 心強さと(篠原涼子with t.komuro)

1994年7月に発売された「恋しさと せつなさと 心強さと」は、劇場用アニメ『ストリートファイターII MOVIE』の挿入歌として起用され、ダブルミリオンセラーを記録し大ヒットした名曲です。

歌っているのは、当時アイドルグループ「東京パフォーマンスドール」に所属し、「ダウンタウンのごっつええ感じ」などバラエティ番組にも出演していた篠原涼子さんでした。

発売当初はそこまでヒットしなかったものの、映画のヒットもありロングセラーとなりました。

女性歌手初のダブルミリオンを達成した記念すべきシングルであり、この曲で篠原涼子さんを知った人も多いはず。

リリースから28年経った2022年には、篠原さんがセルフカバー。

篠原涼子 with t.komuro名義で「恋しさと せつなさと 心強さと 2023」のミュージック・ビデオを公開しています。

9.WOW WAR TONIGHT 〜時には起こせよムーヴメント(H Jungle with.t)

1990年代に花開いた「TKサウンド」ですが、芸能界ではダウンタウン人気も急上昇。

そのダウンタウンの浜田雅功さんと小室哲哉さんが手を取り、コラボレーションしたユニットが「H Jungle With t」で、リリースされたのは「WOW WAR TONIGHT 〜時には起こせよムーヴメント」です。

ユニット名に入っている「Jungle」は、当時イギリスで流行していたダンスミュージックのジャンル。

ダウンタウンの浜ちゃんを起用して大衆性を高めた上で、トレンドのダンスミュージックを上手く取り込んだ造りは、JPOPにダンスミュージックの要素を多分に注入してきた小室さんならでは。

10.あなたの世代へくちづけを(観月ありさ)

一般的に「小室プロデュース」や「TKサウンド」が大ブームとなっていたのは1993年以降からとされています。

観月ありささんへの楽曲提供やプロデュースは、ブーム前の1991年からスタートしており、1991年のファーストアルバム「ARISA」の「夢だけのボーイフレンド」や「TOO SHY SHY BOY!」など名曲も多数あります。

「あなたの世代へくちづけを」は、観月さん主演のフジテレビ系ドラマ「ヘルプ!」の主題歌としても起用されています。

まとめ

小室哲哉さんがこれまでに作曲してきた楽曲の総数は900曲以上で、思わず「現代のモーツアルト」と呼んでしまいたくなるほどです。

多作なだけでなく、楽曲のクオリティも高く売上実績においても日本の音楽シーンに大きく貢献されてきました。

また、特に90年代に青春時代を過ごしていた人からすると、小室さんが作った楽曲を聴くだけで当時の空気感が思い出せるくらい時代にマッチした人物ではないでしょうか。

1990年代だけでなく2000年以降も多くの歌手やミュージシャンに楽曲を提供し、プロデュースを続けています。

ぜひ今回紹介した以外の小室プロデュース楽曲も聴いてみてくださいね。

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