黄金時代だった90年代!当時のファッショントレンド10選

黄金時代だった90年代!当時のファッショントレンド10選

90年代は日本のファッションシーンの黄金時代。

当時、コムデギャルソンやヨウジヤマモトなどのハイブランドが世界のランウェイで活躍していると同時に、楽しさと原色が爆発したかのようなファッションも原宿の街を席巻していました。

そんな90年代を代表する10のファッショントレンドをご紹介します。

コギャル

【90年代】コギャルファッション

(出典:ms2300 blog

女子高生の制服にインスパイアされたコギャルスタイルは、短いプリーツ スカートとゆったりとしたルーズソックスが特徴です。

アクセサリーには、バーバリーのスカーフやデザイナーグッズ、携帯電話のチャームなどのかわいいアイテムまでが含まれています。

この東京の町に突如として現れたファッションは、主に渋谷や原宿などのエリアにたむろしていた10代の女子高生が取り入れていたファッションです。 

コギャルファッションを嗜む当時の女子高生に最も人気だったのはのプリクラで写真を撮ること。

コギャルファッションに代表される様に、80年代後半から 90年代前半にかけて、ファッションのスタイルや価値観は綺麗からkawaiiへと方向転換したのが伺えます。10 年を経るにつれて、よりセクシーな傾向が強まりました。

渋カジ

【90年代】渋カジファッション

(出典:Google Arts &Culture

渋谷カジュアルを略して渋カジは、1990年代初頭に流行したスタイルです。

渋谷を行動拠点にしていた私立の高校生や大学生に人気がありました。

トレンドは、ブルーのブレザー、リーバイスのデニム、ルイ・ヴィトンのバッグなどのクラシックでベーシックな定番アイテムを組み合せたスタイルで、エレガントさを感じさせつつ控えめな印象でもありました。

フレカジ(フレンチカジュアル)

フランスのブランド agnès b. が日本の市場に進出したことで、日本人のフランスファッションへの関心をより高めてくれました。

パリのストリートのエレガンスさにインスパイアされたこのファッションスタイルは、渋谷のカジュアルルックに似ていながら、フレンチな雰囲気も醸し出していました。

このスタイルのカラーリングは、シンプルなモノトーン (黒、白、ベージュ) またはフランス国旗の赤、白、青で構成されていました。

フレカジの一般的な定番アイテムには、ベレー帽、トレンチ コート、ストライプシャツなどが着用されています。

ビジュアル系

【90年代】ビジュアル系ファッション

(出典:カメラマン仲人の婚活観

X Japan、Buck-Tick、Dead End、Luna Sea、D’erlanger、Color、GLAY などのバンドのスタイルに触発されたことでビジュアル系ファッションは誕生しました。

80年代から前述したバンドが有名になることでビジュアル系がスタート。

当時のビジュアル系バンドのメンバーは、スモーキーメイク、カラーコンタクト、染めた髪にスパイキーヘアーを組み合わせた華やかな衣装を着ていました。

ファッション スタイルとしてのヴィジュアル系は、バンドメンバーを真似るような物が主流でした。

90 年代には、バンド自身がインディーズシーンからメインストリームに進出する成功を収めたため、ヴィジュアル系ファッションはより認知度を高めて市民権を得ていきます。

スタイルの人気が高まるにつれて、名古屋系、アングラ系、王子系など、地域やスタイルのバリエーションに基づいて新しいサブスタイルが存在したのもビジュアル系ファッションの特徴です。

裏原系

【90年代】裏原系ファッション

(出典:馬と場と豊へと

裏原系ファッションは、90 年代に GOODENOUGH (藤原ヒロシ)、UNDERCOVER (高橋盾)、Neighborhood (滝沢伸介)、WTAPS (西山哲) など、有名な日本のアパレルブランドが原宿の裏通りにある裏原エリアで集中して立ち上がったことににちなんで名付けられました。 

裏原系のストリートウェア ブランドは、アメリカーナとヒップホップのインスピレーションに日本独自のひねりが加わって、今日知られている日本のストリート スタイルが生み出されたのです。

日本のストリート ファッションの特徴は、グラフィック T シャツ、ミリタリー風のワークウェア (カーゴ パンツやベストなど)、ロゴ パーカー、厚手のデニムなどがあります。

裏原系の代表格でもあるBapeは、1993年、藤原ヒロシやファレル・ウィリアムスなどの作品を通じて日米のファッション業界に深いつながりを持つファッションデザイナー、NIGOによって設立されました。

 Bapeは 20 年以上にわたって日本のストリート ファッションの象徴であり続けていました。

創始者のNigo が会社を去って以来、Bape の宣伝力は落ち着いてきましたが、Bape は世界中のストリートウェアファンの間ではまだまだアイコンとして残っています。

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ロリータ

【90年代】ロリータファッション

(出典:Ameba

ロリータファッションとは、ビクトリア朝とロココのファッションにインスパイアされたファッションスタイルで、それらの要素が合わさって海外の子供や人形のようなビジュアルを作り上げています。

このロリータファッションの特徴は、膝丈のドレスにペチコートを合わせ、ニーハイ ソックスを履くことにあります。

ロリータファッション自体は1970年代から始まっており、1990年代にスタイルがより明確になると共に社会的認知度も得たといえます。

90年代以降も、Angelic Pretty などの専門ブランドの人気が高まり、Metamorphose などの新しいブランドも市場に参入しています。

ロリータブランドには、サブカルチャーに対する独自の解釈があり、サブカルチャーの拡大に伴い、ロリータは、ゴシックロリータ、カジュアルロリータ、姫ロリータ、海賊ロリータなど、多くのサブスタイルに分割されていきました。

ロリータファッション自体をより一般的にしたのは2004年の映画「下妻物語」で、ロリータファッションに身を包んだ深田恭子にだれしもが心を奪われたものです。

デコラ

【90年代】デコラファッション

(出典:ASBS

デコラとは、90年代後半から 2000年代前半にかけて誕生した新しいファッションスタイルです。

デコラはデコラティブの略で、このスタイルの特徴にはビビッドなカラーの使用、漫画のキャラクターをモチーフにする、過剰なアクセサリー (プラスチック製のビーズ ネックレスなど) などがあります。

非常に遊び心があって楽しさを前面に出したスタイルは、すぐに原宿ファッションの定番としての地位を確立し、今日でも日本のトップ ストリート ファッションの 1 つです。

90年代でいえば篠原ともえさんのしていたカラフルで派手なファッションはデコラともいえます。

日本だけでなく海外で一世を風靡したスタイルで、世界的なトレンドはすぐに衰退しましたが、今でも原宿の街を歩けばデコラファッションは今でも目の当たりにすることができます。

カラフルで派手な髪型、アニメのキャラクターをモチーフとしたアイテムなど、個性豊かなストリートファッションであるデコラは、〈Fruits〉や〈street〉などの雑誌で紹介されることで読者モデルが注目される文化も作り出しました。

新進気鋭の新しいデザイナーも次々と誕生し、東京のファッション&カルチャーは世界に向けられるきっかけとなったのも90年代です。

フェミ男

ディスコブームがバブル崩壊と共に終わりを遂げると、90年代はクラブシーンに沸きました。

その中でも70年代のファッションを取り入れたキャスケットベレー帽、古着が人気スタイルになり、男性が女性ファッションを取り入れるという中性的な着こなしがトレンドになりました。

この流行ファッションを取り入れた男性は「フェミ男」と呼ばれ、芸能人ではいしだ壱成や武田真治がお手本になりました。

90年代のファッションは、ジェンダーレスな時代へ移り変わる象徴的存在でもあったのです。

90年代はディスコからクラブへ、レディース服を着こなすメンズも珍しくなくなった時代だったのです。

ヒップホップ

現在も人気のヒップホップファッションは、オーバーサイズ、腰履きパンツ、キャップが特徴です。

更に90年代のヒップホップファッションは、西海岸風のネオンカラー、ゴールドのアクセサリーが華やかなスタイルと、東海岸風のネイビーやブラックのシックなレイヤードスタイルの2つのパターンがありました。

元々は80年代のギャングやグラフィティカルチャーの影響を受けたことから始まり、90 年代だけでもさまざまな変化を遂げたヒップホップファッション。

代表的なブランドはノースフェイスで、有名なHIP HOPアルバムのジャケット写真でも着用されていることでも有名になりました。

またステータスの象徴である高価なウェアを、取り入れてしまうのもヒップホップファッションの醍醐味でしょう。

グランジファッション

【90年代】グランジファッション

(出典:TASCLAP

グランジファッションも、ヒップホップファッションと同様に音楽的影響を受けたトレンドファッションです。

1990年代前半に生まれた「グランジ・ロック」は、80年代のハードロックやMTV的なムーブメントのカウンターとして発生したヘヴィでダウナーな音楽ジャンルです。

特にアメリカ、シアトル出身のバンド「ニルヴァーナ」は世界的に人気となり、ボーカルのカート・コバーンのファッションもアパレル業界に影響を与えました。

グランジファッションは独特のルーズさがあり、シャツをわざと裏返したり、色が落ちたヨレヨレの上着を羽織ったり、ほつれた裾のデニムを履くなどの着こなしが特徴でした。

90年代はフリーマーケットの定着や「ヤフーオークション」などオークションサイトの一般化によって、古着に対する抵抗感が少なくなっていた時代です。

新品より安く、人とは被らないアイテムが手に入ることから若者の古着熱も高まっていたことがグランジファッションの流行に拍車をかけたのです。

まとめ

今回は、90年代のトレンドファッションを振り返ってみましたがいかがだったでしょうか。

90年代は多様なファッションが誕生していた時代であり、2020年代にリバイバルとして90年代ファッションのエッセンスが取り入れられるのもよく分かります

時代が平成から令和に進むにつれファッションの流れも、オシャレにキマりすぎるよりかはちょっとダサいくらいが自然体な雰囲気として好まれています。

最近の流行りのファッションに90年代の要素を取り入れるだけで、コーデの幅も広がるかもしれません。

昔を懐かしみつつ90年代ファッションにリトライするのもいいかもしれませんね。

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